歯周治療

歯周病とは

 歯周病とは文字通り歯の周りの組織に起こる病気です。歯の周りの組織は医学用語で歯周組織(歯肉/歯槽骨/歯根膜/セメント質をあわせた総称)とよばれます。

 歯周病の原因は口の中の汚れ(プラーク)に含まれた細菌です。この細菌の攻撃から自分の身体を守る反応(免疫応答)が起こることで歯周組織に炎症が起きている状態を歯周病といいます。

 歯周病は炎症の広がりと進行の程度に応じて歯肉炎と歯周炎に分かれます。歯肉炎は炎症が歯肉に現局していますが、歯周炎ではさらに他の歯周組織に炎症が広がっています。

歯周組織再生療法

 初期治療で改善がみられなかった場合、状況に応じて歯周外科処置を検討します。歯周外科の中には歯周組織再生療法という分野があります。再生療法をすることで歯周炎により破壊された骨をある程度再生することが可能になります。

 再生療法には様々な方法や材料(保険適用のものと適用外のものがあります)があり、骨吸収の進行状況によって適応が異なりますので、担当医とよくご相談ください。

再生療法に用いられる主な材料

・エムドゲインゲル
 スウェーデンで開発された歯周組織再生材料です。主成分は歯が生えてくるときに重要な働きをするタンパク質の一種であるアメロジェニンです。

・リグロス
 日本で開発された歯周組織再生材料です。塩基性線維芽細胞増殖因子を主成分とし、細胞増殖と血管新生を促進させる作用があります。

・骨補填材 (bio-oss/サイトランスグラニュールなど)
 歯周炎により破壊されてしまった骨欠損部分に補填するために用いる人工骨材料です。インプラント埋入に伴い行われることがある骨造成にも使用されます。

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